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一般社団法人 大津市歯科医師会

歯の知識

しっかりかんで、若返ろう!

2016年3月1日

日本人の死因の第1位が“がん”であることは、よく知られています。ちなみに、卑弥呼の時代は、がんはほとんどなかったそうです。食生活を比較したデータを見てみると、卑弥呼の時代の1食にかかった時間は54分間で5千6百回かんだそうです。現代食は平均5分間で620回しかかんでいません。あなたも忙しさのあまり、お昼はうどんやそばでツルツル~とすませていませんか?

昭和の後半からファーストフードやレトルト食品、特にコンビニの普及により食事が簡素化する傾向が強まり、同時に、どんどん軟食(ソフトフード)指向になりつつあります。そのため、かむ力が弱まり、子供たちのあごはどんどん小さくなり歯列不正が大きな問題となっています。また、かまない食事を取っているため、消化吸収に必要な唾液が分泌されません。唾液には、がんを予防する酵素も含まれています。

1本の奥歯のかむ力は、成人で50~60㎏ともいわれています。両方の奥歯のかむ力を合わせると数百㎏にも及びます。これを1日数百回繰り返すことにより,脳頭蓋を刺激し、脳を活性化する働きがあります。特に脳下垂体が刺激を受けると性ホルモンや黄体ホルモンが適度に分泌され、女性はより女性らしく男性はよりたくましくなるということです。ひょっとすると、しっかりかむことは夫婦円満の秘訣かも…?