歯の知識
歯周疾患健診
2016年3月1日
超高齢化社会を迎えようとしている現在、豊かな食生活を快適に過ごすためには、80歳で20本の健康な歯が必要であるといわれています。しかしながら、厚生労働省の調査では、40歳代で26.4本、50歳代で23.6本、70歳代では11.6本というのが現状です。また、40歳を過ぎると90%近くの人が歯槽膿漏(歯周病)を患っており、歯を失う原因の50%がこの歯槽膿漏といわれています。
一昔前なら、年を重ねるとともに歯槽膿漏を患い、自然に歯が抜けていき、最後は総入れ歯のお世話になるのは仕方のないことと思われていたようですが、現在では、歯周病の予防や進行を抑えることは可能になっています。
みなさんは歯周疾患健診(節目健診)をご存知でしょうか。これは、歯周疾患の急増期である40歳、50歳の人を対象に毎年6月~11月に行っている健診事業で、歯周病予防はもちろん、定期歯科検診受診のきっかけとなることを目的に、平成13年より実施されており、年々受診されている人が増えてきています。
一生涯を通じて健康を維持していくためには、健康な段階での検診こそが重要で、早期発見・早期治療につながります。これはお口の健康についても同じことがいえ、痛くなってから、歯ぐきが腫れてからでは時間も治療費もかかってしまうのです。40歳、50歳の対象市民のみなさんは、受診券となるハガキをお送りしていますので、ぜひ、受診してください。