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一般社団法人 大津市歯科医師会

歯の知識

顎関節症って?

2016年3月1日

ごの関節や周囲がいつも痛い、口が開きにくい、音がカクカクあるいはポキッと鳴るといった症状は、合わせて顎関節症と呼ばれています。

顎関節症は、なぜか若い女性に多く見られます。食生活の変化であごの発育が良くない、ストレスに弱いといったことが背景にあるようです。そのストレスのせいか日中や寝ている間に歯をくいしばることが多いと筋肉や関節に負担がかかるのです。

あごを動かす筋肉が凝って痛んだり、首、肩、などの緊張感、重苦しさなどを覚えたりする場合は、消炎鎮痛剤や筋肉を緩める薬を服用したり、経皮的鎮痛剤をお風呂上りに塗りながらマッサージをすることが有効です。

下あごの骨に帽子のようにかぶさり、クッションの役割をしている「関節円板」に障害が出ることがあります。円板がずれていると、ひっかかったり、音が鳴ったりし、症状が悪化すると口が開きにくくなります。これらの場合は、マウスピースのようなプレートを装着し関節にかかる負担をなくすことによって楽になります。

顎関節の症状は日常生活での注意とともに、自ら治療に参加することで改善が可能です。「あご」に影響するとは考えていないような癖や習慣が影響していることもあります。症状が出始めた時期は、関節や筋肉に余計な負担がかからないように安静にして、場合によっては冷やすことも必要です。具体的な方法については勝手に判断せずに歯科医師に相談してください。